南アフリカなどに自生している多肉植物にとって日本の寒さはひじょうに厳しいものです。
多肉植物は極度の乾燥に耐えられるよう、水分をたっぷりと蓄えてることができます。
水分を蓄えているということは冷えれば凍ってしまうこともあります。
凍らせないためにもちょっとした冬越し対策がひつようになります。
今回は、水やりや冬越しおすすめポイント、凍ってしまった時の対処をご紹介していきます。
多肉植物の水やりについて
多肉植物は、他の植物より水分を蓄えるチカラがあるため頻繁に水やりをしなくてもだいじょうぶです。
環境によって差はありますが、２週間空いてしまってもいいコンデションを保っている多肉植物もいます。
水やり頻度(期間)を空けずに水をたくさん与えすぎると吸収できず根腐れの原因となります。
冬は水やりの頻度を春や秋より減らし、多肉植物の顔色をみながら水やりをすることをおすすめします。
主な種類と水やりのおすすめ頻度
先述のとおり多肉植物の顔色をみて、置かれた環境にあわせて、オリジナルな水やり頻度のペースをつかむことが大切ですが、参考までにおおよその水やり頻度をまとめていきますので参考にしてみてください。
春秋型タイプ・・・断水または控えめ（月1〜2回くらい様子見で）
エケベリア・ハオルチア・ペペロミア・センペルビウム・セダム・クラッスラの一部・アドロミスクス
夏型タイプ ・・・断水または控えめ（月1〜2回くらい様子見で）
アガベ・クラッスラの一部・ユーフォルビア・カランコエ
冬型タイプ・・・気温が高い昼間に鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり（月3～4回くらい様子見で）
リトープス・コノフィツム・アエオニウム
多肉植物の冬越し対策の環境作り
多肉植物は、室外で風通しが良く、日光浴がしっかりできる環境でそだてる！が基本ですが、真冬の夜～朝方の気温の低さには耐えられず凍ってしまうこともあります。
凍ってしまうことを避けるためにも予報を見て、最低気温が10度以下になる場合や雪の予報がある時は、早めに室内や簡易ハウスなどへ移すこと対策できます。
おすすめ対策① 室外から室内へ
いたしかたなく室内で管理するときは、日の当たる場所におくことで徒長を回避できます。
そうなると、大体が窓辺に置くことになると思います。窓辺は日がよく当たれば暖かいですが、朝晩は外気温に近く冷えます。 窓辺に置く場合は、窓から少し離すか、日が落ちたら暖かい場所へ移すようにするようにしましょう。
※徒長とは、多肉植物の葉と葉の間隔が伸びてしますこと
おすすめ対策② 室外のままで透明ケース、発泡スチロールケース
透明の蓋付き収納ケースや、発泡スチロールケースに入れて冬越しをする方法もあります。
鉢の数がある場合、ひとまとめにできるだけでなく、日当たりに合わせての移動もスムーズです。手軽に保温ができて寒さから多肉植物を守ってくれます。
多肉植物が凍るとどうなる？
凍ってしまう前に、早め早めに暖かい場所へ移すことが大切ですが、管理を怠り多肉植物が凍ってしまった場合はどなるのでしょうか？
多肉植物は凍ってしまうと半透明になりハリがなくなり水っぽくなってしまします。
凍った葉の部分を取りのぞいてあげます。アガベやエケベリアなどロゼット状に生長する多肉植物の場合、中央の生長点が凍り傷んでいる場合はダメになるかもしれません。 外葉の場合は取り除き、暖かい場所で管理してあげましょう。
春の暖かな陽気になると芽吹く場合もあります。諦めずにできることをやってみましょう。
絶対にダメになるとは限りません。凍った後にもなんとか生きていて、小さいながらも芽が出ることもあるでしょう。
冬でも多肉植物を楽しむ
冬の寒さが増すなかで、多肉初心者さんにとっては「多肉植物は真冬の寒さでも大丈夫？？」と考える方も多くいることでしょう。
結論からいうと「冬でも大丈夫！冬でしか見られない紅葉したお顔や引き締まったお顔をみて楽しみましょう！」とお伝えします。
真冬の気温によって環境を気にかけてあげるのみで、元気に可愛く育ちます！
多肉植物の冬の楽しみ方のひとつは紅葉！
多肉初心者さんにおすすめしたい多肉植物の楽しみ方のひとつに「種類それぞれの紅葉を観賞する」ことがあげられます。
１１月半ば～寒さが増す冬の時期に多肉植物は変化していきます。おおくは葉先から赤やピンク、紫、エンジ、黄色などに変化がみられます。
それと同じ時期に苗全体がキュッと引き締まりコロンと丸いフォルムに変化するため、可愛さが倍増します。
