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多肉植物を増やすための方法は葉挿しだけ?

多肉植物を増やす方法として最適な葉挿し (はざし)。初めて多肉植物を知った方は、ご存知ない方も多いと思います。
多肉植物の葉の外側を根元からもぎり、置いておくと100%とはいえませんが、葉の水分で葉の根元から子株が出てくるのです。

葉挿しは多肉植物の殖やし方のひとつです。

目次

多肉植物を増やすのに適した”時期”はあるの?

多肉植物には、夏型・冬型・春秋型などの系統があり、それによって生育サイクルが違ってきます。
繁殖しやすい時期は、その生育期の少し前か、もしくは休眠から目覚めるあたりなので、この時期に増やすことが基本です。

夏型の多肉植物とは

サボテンやアロエ、アガベ、ユーフォルア、カランコエ、クラッスラ、アボニア、アデニウムなど。生育期が4~10月頃なので、3~5月くらいまでが繁殖しやすい時期です。

サボテン  サボテン科

サボテンは、メキシコ、アメリカ南部、中南米などが原産の多肉植物です。約2000種類ほどの種が存在し、その独特な形と姿から、世界中で人気があります。乾燥した環境に適応するため、葉を退化させ、茎に水分を蓄えるようになっています。茎は、球形、円柱形、扁平形など、様々な形をしています。また、トゲを持つものが多いのも特徴です。花は、春から夏にかけて咲き、白色、黄色、赤色、紫色など、種類によって様々な色をしています。

アガベ   キジカクシ科(クサスギカズラ科) リュウゼツラン属

アガベの仲間は、アメリカ南部、メキシコなど中央アメリカ、南アメリカ大陸などに分布し、乾燥した場所に自生しています。多肉質な葉の先端には、鋭いとげのあるものが多く、古くから庭園用に普及しています。
フィラメントと呼ばれる繊維質の白い毛をもつものや、形がさまざまで面白みがあるとげをもつものなど、大変魅力的な美しい植物です。また、いろいろな品種が作り出され、白斑や黄斑、外斑や中斑など斑の入り方もバリエーションに富んでいます。最近では、アガベのスタイリッシュなフォルムが好まれ、インテリアとしても人気があります。

ユーフォルア     トウダイグサ科 ユーフォルビア属

多肉ユーフォルビアの原産地はアフリカ大陸ほかの乾燥地帯です。「ユーフォルビア・オンコクラータ」もそのひとつでマダガスカル島原産、サボテンによく似たユーモラスなフォルムです。葉に水分を蓄える多肉植物は初心者ガーデナーにもトライしやすい植物です。

カランコエ      ベンケイソウ科カランコエ属

葉は多肉質で、厚みがあり、丸みを帯びているのが特徴です。葉色は緑色、白色、黄色、赤色など、種類によって様々です。冬に房状の花序を頂生し、星形の花を咲かせます。花色は、赤、ピンク、オレンジ、黄色などです。乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。

クラッスラ      ベンケイソウ科クラッスラ属

葉は多肉質で、厚みがあり、丸みを帯びているものや、細長いものなど、種類によって様々です。葉色は緑色、白色、黄色、赤色、紫色など、種類によって様々です。種類によっては、葉に斑が入っているものもあります。春から秋にかけて、小さな花を咲かせます。花色は、白、黄色、ピンクなどです。乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。

アボニア       ベンケイソウ科アナカンプセロス属

葉はロゼット状に密集し、まるでバラのような美しい姿をしています。葉色は緑色、赤色、黄色、紫色など、種類によって様々です。冬に筒状の花を咲かせます。花色は、白、黄色、ピンクなどです。乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。

アデニウム      キョウチクトウ科アデニウム属

塊根は太く膨らみ、様々な形状をしています。葉は楕円形で、先端が尖っています。花は大きく、5枚の花弁を放射状に広げます。花色は、赤、ピンク、白などです。乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。

冬型の多肉植物とは

アエオニウムやメセン、ダドレア、セネキオ、フォーカリアなど。
9月~翌年6月にかけて生育がよくなり、5月には休眠に入ります。ですので、9~11月くらいまでに株を増やすのがベストです。

アエオニウム    ベンケイソウ科アエオニウム属

葉は多肉質で、ロゼット状に密集して生えます。葉色は緑色、白色、黄色、赤色など、種類によって様々です。冬に筒状の花を咲かせます。花色は、白、黄色、ピンクなどです。乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。

メセン       フィト科メセンブリアンセム属

葉は多肉質で、2枚が対生して互いに密着しており、様々な形状をしています。代表的な形状としては、球形、円筒形、ハート形などがあります。葉色は緑色、白色、黄色、赤色、紫色など、種類によって様々です。春から秋にかけて、筒状の花を咲かせます。花色は、白、黄色、ピンク、赤色などです。乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。

ダドレア      ベンケイソウ科ダドレア属

葉は多肉質で、ロゼット状に密集して生えます。葉色は緑色、白色、青色、紫色など、種類によって様々です。葉の表面には、粉を吹いているものが多いです。夏に筒状の花を咲かせます。花色は、白、黄色、ピンクなどです。乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。

セネキオ      キク科キオン属

草丈は、数cm~2mほどまで種類によって様々です。葉は、細長いもの、丸いもの、ギザギザしているものなど、種類によって様々な形をしています。花色は、白、黄色、ピンク、赤色など、種類によって様々です。春から秋にかけて花を咲かせます。乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。

フォーカリア    ハマミズナ科フォーカリア属

葉は多肉質で、対生して互いに密着しており、三角柱のような形状をしています。葉の縁には、鋸歯状の突起が並んでいます。葉色は緑色、白色、赤色、紫色など、種類によって様々です。夏に筒状の花を咲かせます。花色は、白、黄色、ピンクなどです。乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。

春秋型の多肉植物

アドロミスクス、オロスタキス、ガステリア、セネキオ、センペルビブム、ハオルチア(硬葉・軟葉)、パキフィツム、エケベリア、セダムなど。
3~5月と9~11月が生育期です。ですので、生育期よりも少し前の2~4月か、9~10月頃に増やすのがおすすめです。

アドロミスクス    ベンケイソウ科アドロミスクス属

葉は多肉質で、ロゼット状に密集して生えます。葉の形は、丸いもの、卵形のもの、三角形のものなど、種類によって様々です。葉の表面には、白い斑点や線が入っているものが多いです。冬に筒状の花を咲かせます。花色は、白、黄色、ピンクなどです。乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。

オロスタキス     ベンケイソウ科オロスタキス属

葉は多肉質で、ロゼット状に密集して生えます。葉色は緑色、白色、黄色など、種類によって様々です。葉の先端は尖っており、縁には細かい鋸歯状の突起があります。初夏に、茎の先端に黄色い5弁の花を咲かせます。花弁には光沢があり、まるで宝石のように輝いています。高山植物なので、暑さや寒さに強く、比較的育てやすい植物です。

ガステリア      ススキノキ科ガステリア属

葉は多肉質で、左右対称に2列に並んでいます。葉の形は、細長いもの、卵形のもの、三角形のものなど、種類によって様々です。葉色は緑色、白色、黄色、赤色、紫色など、種類によって様々です。夏に筒状の花を咲かせます。花色は、白、黄色、ピンクなどです。乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。

セネキオ       キク科キオン属

草丈は、数cm~2mほどまで種類によって様々です。葉は、細長いもの、丸いもの、ギザギザしているものなど、種類によって様々な形をしています。花色は、白、黄色、ピンク、赤色など、種類によって様々です。春から秋にかけて花を咲かせます。乾燥に強く、比較的育てやすい植物です。

センペルビブム    ベンケイソウ科センペルビブム属

葉は多肉質で、ロゼット状に密集して生えます。葉色は緑色、白色、黄色など、種類によって様々です。葉の先端は尖っており、縁には細かい鋸歯状の突起があります。初夏に、茎の先端に黄色い5弁の花を咲かせます。花弁には光沢があり、まるで宝石のように輝いています。高山植物なので、暑さや寒さに強く、比較的育てやすい植物です。

ハオルチア(硬葉・軟葉)  ツルボラン科ハオルチア属

ハオルチアは、南アフリカ原産の多肉植物で、約150種類ほどの種が存在します。独特な葉の形と模様が魅力で、観賞用に栽培されるものが多く人気があります。葉はロゼット状に密集して生え、緑色、白色、茶色など、種類によって様々な色をしています。葉の表面には、白い斑点や線が入っているものが多いです。また、半透明な窓を持つ種類もあり、光に当てるとキラキラと輝きます。

パキフィツム        ベンケイソウ科

パキフィツムは、メキシコ原産の多肉植物で、約150種類ほどの種が存在します。ぷっくりと厚みのある葉が愛らしく、観賞用に栽培されるものが多く人気があります。葉色は緑色、白色、茶色など、種類によって様々です。葉の表面には、白い斑点や線が入っているものが多いです。また、葉の形も、丸いもの、卵形のもの、細長いものなど、種類によって様々です。

葉挿し・挿し木・株分けの代表的な三つの増やし方をご紹介。

葉挿し

葉挿しとは、文字通り多肉植物の葉を挿して新たな株、子株を作る方法です。この方法は、特にエケベリアやセダムなどの種類に適しています。これらの植物は、葉が根を出しやすい性質を持っているため、簡単に新しい多肉植物を育てることが可能です。

葉や親株にストレスを与えないように、優しく接続部が傷まないよう注意しながら外側の葉(外葉)からはずしましょう。1ヶ月程度経過すると葉の接続部から根や芽が出てきます。発根後は鉢に土を入れて挿し木を入れると完成デス♬

挿し木

挿し木も、葉挿しと同じように、成長期に行うのがベスト。ただし、挿し木を行う場合は、雨が多い梅雨の時期や湿気の多い日は不向きです。カラッと晴れた天気の良い日が続く天気予報がでたら、スタートしてみましょう!

まず、挿し木したい多肉をカットします。挿し木にしたい部分より数センチ下をカットすることで、茎が少し残って、無理なく挿し木ができますよ♪切り取ったほうの親株は、日光のあたる明るいところにおきましょう。切ったところから、新しい芽がでてきます。切り取ったトップの株は、日蔭でよく乾燥させて、根が出るまでまちます。網などにさしておくと風通しも良いので発根しやすいです♪根が出たら、鉢に土を入れて挿し木を入れると完成♬

株分け

株分けは、大きく成長した多肉植物を分けて増やす方法です。特に、株が大きくなりすぎて手入れが難しい時や、同じ鉢で競争してしまっている場合に効果的です。

多肉植物を鉢から取り出します。このときに根を傷つけないよう、ソフトに扱ってください。株を分ける部分を見つけ、そこを手で優しく引き離します。強く引っ張ると株や根が傷つくので注意が必要です。分けた株を新しい鉢に植え付けます。密集によって形が歪んでいる苗も、新しく植えることで綺麗な形に成長します。

子株が大きくなったら寄せ植えにチャレンジしてみよう

多肉植物が沢山増えて子株の根が発根したら、多肉植物専用の土に植えてさらに大きくなるのを見守りましょう♪

多肉植物専用の土

多肉植物は通気性の高い多肉植物専用の土で管理してあげましょう。多肉植物専用の土はホームセンターやネットで購入できます。お住まいの地域や環境によって土の相性がありますので色々試してみましょう♪多肉植物の農園さんが販売している土もありますし、鹿沼土の細粒などをブレンドしてより水はけのよい土に植えてあげるのも良いでしょう。

サボテン・多肉植物の培養土  刀川平和農園

1.多孔質の培養土で、通気性と排水性に優れるので根腐れしづらい。
2.熱処理原料主体なので、清潔感に優れ室内園芸に最適。
3.木炭配合による根腐れ防止効果

サボテン多肉植物の土   プロトリーフ

サボテン・多肉植物の植替え・寄せ植えに。植物にとって理想的な物理性と化学性を実現した培養土です。
育てることを重視した適度な水もちのある配合です。
初期育成を助ける栄養素入りです。

多肉植物寄せ植えの土   花ごころ

多肉植物を固定しやすく植えやすい配合です。暑さにも強い!空気層の確保と排水性を重視し、暑い夏を乗り切ります。固まる土「ネルソル」付属で植え込み後の苗をしっかり固定します。

室内向け観葉・多肉の土   プロトリーフ

ちょっと大きい粒状だから、手が汚れにくくてお掃除もラク。 濡れると色が変わるから、水やりのタイミングがわかりやすい。 たい肥を使わないから、虫がよりつきにくい。

多肉植物のプチ寄せ植えの鉢選びを楽しもう♬

多肉植物を上手に増やせ、子株が数センチほどに大きくなれば子株のうちから多肉植物の可愛いフォルムなのでミニ寄せ植えにしてあげると可愛さが増します♪

小さな寄せ植えからのチャレンジは、完成形を意識しながら色合わせすることがポイントです。グラデーションを作っても、グリーン一色でまとめるのもアリです。

こちらのミニ鉢は、多肉農家のリエールさんの多肉イベントに訪れた際に、多肉の鉢を出店していた作家さん達から購入したものです。そのまま土を入れて寄せ植えできるそうです♪手のひらサイズで可愛いですよね♪♪

オシャレで癒される鉢、ユニークな鉢様々にありますので、皆さんもお気に入りのミニ鉢をさがしてみてください♪

まとめ

株を増やしたい場合は、カットした葉や茎を使って、葉挿し・挿し木・株分けといった増やし方を試してみましょう♪

多肉植物を増やすことに成功したら、できるだけ長く元気な状態を保つためにも管理に気をつけて育てましょう。

丈夫なので、環境がしっかり整えばいつまでも可愛い多肉植物に癒されることでしょう。

多肉植物の寄せ植え・増やし方について

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