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【多肉植物初心者必見!2025】育て方の基本と害虫対策完全ガイド|アブラムシ・カイガラムシも怖くない!

「ぷっくりとした葉が可愛い多肉植物。育て始めたけれど、なんだか元気がなさそう…もしかして虫?」

多肉植物はそのユニークな形と育てやすさから、初心者にも人気のある植物です。しかし、愛情を込めて育てていても、時には招かれざる客「害虫」に悩まされることがあります。

「虫は苦手だなぁ」
「どうやって対策したらよい?」
「薬剤は使った方がいいのかな?」

そんなお悩みを抱える多肉植物初心者さんのために、今回はおすすめな多肉植物の害虫対策の基本から、具体的な駆除方法、さらには害虫を寄せ付けないための予防策まで、分かりやすくご紹介していきます!

そんなこんなで、もう害虫は怖くありません。大事な多肉植物を害虫から守り、元気に育てて可愛いを維持させてあげましょう。

ぜひ最後までお読みいただき、多肉ライフがより豊かなものになると嬉しいデス。

目次

なぜ多肉植物に害虫がつくの?主な原因と予防の基本

多肉植物 虹の玉
多肉植物 虹の玉

そもそも、なぜ大切な多肉植物に害虫がついてしまうのでしょうか?

主な原因と、今日からできる予防の基本を押さえておきましょう。

害虫が発生する主な原因

多肉植物に害虫が発生する主な原因は、生育環境が大きく関わっています。

  • 風通しの悪さ
    • たくさんの多肉植物を密集させて置いていると、湿気がこもりやすく、害虫が好む環境になってしまいます。なかでもカイガラムシやハダニは風通しの悪い場所が大好きです。
  • 日照不足
    • 多肉植物は日光を好む種類が多く、日光不足になると株が弱り、病害虫への抵抗力が低下します。また、徒長(ひょろひょろと間延びした状態)にもなります。
  • 水のやりすぎ・やらなさすぎ
    • 水のやりすぎは根腐れを引き起こし、株を弱らせてしまう原因の一つです。弱った株は害虫のターゲットになりやすいです。
    • 逆に乾燥させすぎると、ハダニなど乾燥を好む害虫が発生しやすくなります。
    • 多肉植物の水やりの頻度は季節や種類によって変えていくことが大事です。
  • 肥料の与えすぎ
    • 特に窒素成分の多い肥料を与えすぎると、葉が軟弱に育ち、アブラムシなどの害虫がつきやすくなります。多肉植物の肥料の時期と量を守ることが大切です。
  • 購入時の持ち込み
    • 残念ながら、購入した多肉植物にすでに害虫やその卵が付着している場合もあります。
    • 新しい株を迎え入れる際は、しっかりチェックしましょう。多肉植物の選び方の重要なポイントです。
  • 屋外からの侵入
    • ベランダや庭で育てている場合、風に乗って飛んできたり、他の植物から移動してきたりもします。日々のタニパトで気づいてあげましょう。

害虫を寄せ付けないための予防策

害虫対策の最も効果的な方法は「予防」です。

多肉植物が健康に育てば、害虫もつきにくくなります。

  • 置き場所の工夫(風通し・日当たり)
    • 風通しを良くするために、苗と苗の間隔をあけましょう。無風時はサーキュレーターを使うのも効果的です。
    • 日当たりの良い場所に管理し、猛暑日は高温で葉焼けしてしまうことを避けて遮光も検討しましょう。
  • 適切な水やり方法
    • 土がしっかりと乾いてからたっぷりと水を与えるのことが基本になります。酸素もしっかり取り入れる感覚で鉢底から水が流れ出るくらい与え、受け皿にたまった水は蒸れぬよう捨てましょう。
    • 夏場の蒸れやすい時期や冬場の休眠期は、環境により水やりの頻度を控えます。
  • 肥料の適切な量とタイミング
    • 生育期に、緩効性の肥料を少量与える程度で十分な場合が多いです。
  • 購入時のチェックポイント
    • 葉の表裏、茎、株元、土の表面などをよく観察し、虫や卵、不自然な斑点やベタつき、ジュレているところがないかチェックしましょう。
    • 可能であれば、根の状態も確認できるとベストです(根コナカイガラムシなどが潜んでいることも)。
  • 定期的な観察の重要性
    • 毎日少しの時間でも良いので、多肉植物の様子を観察するタニパトの習慣をつけましょう。早期発見・早期対応が被害を最小限におさえるカギです。
  • 清潔な環境を保つ
    • 枯れ葉や落ちた葉はこまめに取り除いてあげましょう。害虫の隠れ家や病気の発生源になることがあります。

これらの多肉植物 管理方法を実践することで、害虫がつきにくい健康な株を育てることができます。

要注意!多肉植物につきやすい代表的な害虫とその見分け方・初期症状

多肉植物を悩ませる代表的な害虫と、その見分け方、初期症状を知っておきましょう。

早期発見大切です!

  1. アブラムシ
    • 特徴
      • 体長1~4mm程度の小さな虫。緑色、黒色、茶色など様々な色をしています。新芽や若い葉、花のつぼみなどに群がって発生します。
    • 被害
      • 植物の汁を吸って生育を阻害します。排泄物(甘露)が原因で、葉がベタベタしたり、黒いすす状のカビが発生する「すす病」を誘発したりします。ウイルス病を媒介することもあります。
    • 見分け方・初期症状
      • 肉眼でも確認できます。新芽が縮れたり、葉にツヤがなくなったり、ベタつきが見られたら要注意です。
  2. カイガラムシ
    • 特徴
      • 白い綿のようなもの(コナカイガラムシ類)や、茶色や黒っぽい硬い殻で覆われたもの(カタカイガラムシ類)など、種類が非常に多い害虫です。葉、茎、根(ネジラミ=根コナカイガラムシ)にも寄生します。
    • 被害
      • アブラムシ同様、吸汁して株を弱らせます。排泄物によるすす病も誘発します。繁殖力が旺盛で、一度発生すると駆除が厄介なことも。
    • 見分け方・初期症状
      • 植物の表面に白い粉や綿、茶色い殻のようなものが付着していたらカイガラムシの可能性があります。ベタつきもサインです。
  3. ハダニ
    • 特徴
      • 体長0.3~0.5mm程度と非常に小さく、肉眼では見えにくい害虫です。赤色や淡黄緑色をしています。高温乾燥を好み、特に梅雨明けから夏、秋にかけて発生しやすいです。
    • 被害
      • 葉裏に寄生し、吸汁します。被害が進むと葉の色が白っぽくカスリ状に抜けたり、葉緑素が失われて光合成ができなくなり、生育が悪くなります。ひどくなるとクモの巣のような細い糸を張ります。
    • 見分け方・初期症状
      • 葉の色がかすれたように悪くなる、葉の裏に細かい赤い点々が見える(ルーペがあると確認しやすい)、葉に細かいクモの巣のようなものが見られる。
  4. コナジラミ
    • 特徴
      • 体長1~2mm程度の白い小さな虫で、羽があり飛翔します。葉に触れると白い粉のように一斉に飛び立つのが特徴です。
    • 被害
      • 葉裏に寄生して吸汁し、株を弱らせます。排泄物によるすす病や、ウイルス病を媒介することもあります。
    • 見分け方・初期症状
      • 葉の裏に白い小さな虫が多数付着している。株を揺らすと白い虫が飛び立つ。
  5. ネジラミ(根コナカイガラムシ)
    • 特徴
      • 土の中に潜み、多肉植物の根に寄生する白い綿状のカイガラムシの一種です。地上部からは見えにくいため、発見が遅れがちです。
    • 被害
      • 根から養分を吸い取り、株全体の生育が悪くなります。葉が黄色くなったり、落ちやすくなったり、水やりをしても元気がないなどの症状が出ます。
    • 見分け方・初期症状
      • 多肉植物の植え替えの際に鉢から抜いた根鉢の周りや根に、白い粉や綿のようなものが付着していたらネジラミです。
  6. ナメクジ・カタツムリ
    • 特徴
      • 夜行性で、湿気の多い場所を好みます。梅雨時期や秋の長雨の時期に活動が活発になります。
    • 被害
      • 柔らかい葉や新芽、花などを食害します。這った跡に粘液が残り、見た目も悪くなります。
    • 見分け方・初期症状
      • 葉に不規則な形の食害痕がある。キラキラとした粘液の跡がある。夜間に発見しやすい。
  7. ヨトウムシ(夜盗虫)
    • 特徴
      • ガの幼虫で、昼間は土の中や株元に隠れ、夜間に活動して葉や茎を食害します。食欲旺盛で、大きな被害をもたらすことがあります。
    • 被害
      • 新芽や若い葉を中心に、広範囲にわたって食害します。ひどい場合は株が丸裸にされることも。
    • 見分け方・初期症状
      • 夜間に葉が大きく食べられている。土の表面や株元に緑色や黒っぽい糞が落ちている。

これらの害虫はタニパト時に、多肉植物に元気がない、多肉植物の病気かな?と思ったときの原因の一つとして疑ってみましょう。

見つけたらどうする?害虫の初期対応と駆除方法

多肉植物 セダム
多肉植物 セダム

害虫を発見したら、被害が広がる前に早めに対処することが重要です。

ここでは、手作業での駆除から薬剤を使った方法まで紹介します。

手作業での駆除

発生初期で数が少ない場合は、手作業で取り除くのが最も手軽で安全な方法です。

  • ピンセットや綿棒、古い歯ブラシなどを使う
    • アブラムシやカイガラムシなど、目に見える害虫を直接つまんだり、こすり落としたりします。多肉の葉を傷つけないように優しく行いましょう。
  • マスキングテープや粘着テープを使う
    • テープの粘着面で、アブラムシなどの小さな虫をペタペタと貼り付けて取り除きます。
  • 水で洗い流す
    • ハダニやアブラムシは、強い水流で洗い流すだけでも効果があります。ただし、株が蒸れないように、風通しの良い場所でしっかりと乾かしてください。

薬剤を使わない自然由来の対策(オーガニックな方法)

できるだけ薬剤を使いたくないという方には、自然由来の資材を使った対策もあります。ただし、効果は穏やかなものが多く、根気強い対応が必要な場合もあります。

  • 牛乳スプレー(アブラムシ、ハダニに)
    • 牛乳を水で1:1程度に薄めてスプレーし、乾いた後に水で洗い流します。牛乳が乾燥する際に膜を作り、害虫を窒息させる効果があると言われています。洗い流さないとカビの原因になるので注意が必要です。
  • 木酢液・竹酢液
    • 規定の倍率に薄めて土壌に灌注したり、葉面散布したりします。害虫を直接殺す効果は弱いですが、独特の匂いで害虫を寄せ付けにくくする効果や、植物の生育を助ける効果が期待できます。
  • ニームオイル
    • ニームという樹木の種子から抽出されるオイルで、害虫が嫌う成分が含まれています。規定倍率に薄めて散布します。即効性はありませんが、害虫の食欲を減退させたり、脱皮を阻害したりする効果があります。

これらの方法は、多肉植物に安心な対策として人気ですが、効果には個体差や環境差があるため色々試しながらベストな方法を見つけましょう。

薬剤(農薬)を使った駆除

害虫が大量発生してしまった場合や、手作業・自然由来の対策では効果が見られない場合は、薬剤(農薬)の使用も検討しましょう。正しく使えば、効果的に害虫を駆除できます。

  • 薬剤の種類と選び方
    • 接触剤
      • 薬剤が直接かかった害虫に効果があります。即効性がありますが、かからなかった害虫には効果がありません。
    • 浸透移行性剤
      • 植物が薬剤を吸収し、その汁を吸った害虫に効果があります。隠れている害虫や、新しく発生した害虫にも効果が期待できます。粒剤タイプとスプレータイプがあります。オルトラン粒剤などが代表的です。
    • スプレータイプ
      • 即効性があり、直接害虫に散布します。ベニカXファインスプレーなど、複数の有効成分を含み、幅広い害虫や病気に効果があるものもあります。
    • 粒剤タイプ
      • 株元にまくことで、根から成分を吸収させます。効果が現れるまでに時間がかかりますが、効果が持続します。ネジラミ対策にも有効です。
    • ポイント
      • 必ず「多肉植物」に登録のある農薬を選びましょう。ラベルに使用方法、対象害虫、希釈倍率などが記載されているので、よく確認しましょう。
  • 薬剤の安全な使い方と注意点
    • 使用方法の厳守
      • ラベルに記載された希釈倍率、使用回数、使用時期などを必ず守りましょう。濃すぎると薬害(葉が変色したり枯れたりする)が出る可能性があります。
    • 散布時の注意
      • 風のない天気の良い日中に行いましょう。
      • マスク、ゴーグル、手袋などを着用し、薬剤を吸い込んだり皮膚に付着したりしないように注意しましょう。
      • 風上から散布し、自分にかからぬよう気を付けます。
      • ベランダなど室外で作業しましょう。
    • 周囲への配慮
      • ペットや小さなお子さんがいる家庭では、薬剤が飛散しないように、また散布後の植物に触れないように十分注意してください。
    • ローテーション
      • 同じ薬剤を使い続けると、害虫がその薬剤に抵抗性を持ってしまうことがあります。複数の異なる系統の薬剤を順番に使う(ローテーションする)ことで、抵抗性の発達を抑えることができます。

薬剤を使用する際は、必ず製品のラベルをよく読み、用法・用量を守って安全に使用してください。不安な場合は、園芸店の専門員に問い合わせしましょう。

【害虫別】特化した対策と再発防止策

梅雨の時期は害虫が増えます。特に厄介な害虫には、それぞれに効果的な対策がありますので見ていきましょう。

  • アブラムシ
    • 対策: 初期なら手で取るか、牛乳スプレー。数が多ければアブラムシに効果のある薬剤を散布。テントウムシなどの天敵を放つのも一つの手です。
    • 再発防止: 窒素肥料を控えめにする。風通しを良くする。
  • カイガラムシ
    • 対策: 幼虫には薬剤が効きやすいですが、成虫は殻に覆われているため薬剤が効きにくいです。歯ブラシなどで物理的にこすり落とすのが確実。数が多い場合は、カイガラムシに効果のある薬剤(浸透移行性がおすすめ)を使用します。冬場、落葉樹などに使われるマシン油乳剤は、多肉植物には薬害のリスクがあるため注意が必要です(種類による)
    • 再発防止: 風通しを良くする。定期的に葉の裏や茎をチェックする。
  • ハダニ
    • 対策: 乾燥を嫌うため、定期的に葉の裏にも霧吹きで水をかける「葉水」が予防と初期対策に有効です。ただし、蒸れに弱い多肉植物には注意が必要です。発生したらハダニ専用の薬剤を使用します。
    • 再発防止: 高温乾燥期は特に注意し、葉水をこまめに行う(蒸れないように注意)
  • ネジラミ(根コナカイガラムシ)
    • 対策: 多肉植物 植え替え時に発見したら、古い土をできるだけ落とし、根を傷つけないように水で洗い流します。その後、新しい清潔な土に植え付けます。植え付け時に浸透移行性の粒剤(オルトラン粒剤など)を土に混ぜ込むと効果的です。
    • 再発防止: 植え替え時に根をチェックする習慣をつける。水はけの良い土を使う。

害虫対策と合わせて行いたい!多肉植物を健康に保つコツ

害虫対策は大切ですが、それと同時に多肉植物を健康的に育てることが、最も効果的な「予防」につながります。

  • 枯れ葉の除去
    • 株元の枯れ葉は、湿気がこもりやすく、害虫やカビの隠れ家になります。こまめに取り除き、清潔な状態を保ちましょう。
  • 株同士の間隔を適切に保つ
    • 密集させすぎると風通しが悪くなり、害虫が発生しやすくなります。適切な間隔をあけましょう。
  • タニパト観察の習慣化
    • 毎日少しの時間で良いので、葉の色、形、ハリ、株元の状態などを観察しましょう。変化にいち早く気づくことが、早期発見・早期対応につながり、多肉植健の可愛いを維持する秘訣です。

大切な多肉植物を害虫から守り、長く楽しむために

多肉植物の水やり
多肉植物の水やり

多肉植物の害虫対策について、原因から予防、駆除方法まで詳しくみてきました。

害虫対策で最も重要なのは、「予防」と「早期発見・早期対応」です。

  • 風通し、日当たり、水やり、肥料など、基本的な多肉植物 育て方を見直す。
  • 多肉植物を定期的に観察し、変化にいち早く気づく。
  • 害虫を見つけたら、初期の段階で手作業やオーガニックな方法で対処する。
  • 被害が広がるようなら、適切な薬剤を正しく使用する。

最初は難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえておけば大丈夫デス。一つ一つ対処していきましょう。

害虫は確かに厄介ですが、対処しお世話をすることで多肉植物への愛着も一層深まります。

今回のご紹介が多肉植物の害虫対策の一助となり、大切な多肉植物を元気に長く楽しむためのお役に立てれば幸いです。 これからも素敵な多肉植物ライフを送ってくださいっ!

多肉植物の管理方法

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