ひとくちに多肉植物といっても様々な種類があります。
夏型や冬型、花が咲くタイプや紅葉するタイプなど種類によって育て方にひと工夫あると、より可愛いフォルムを維持することができます。
今回は、タイトルにある【多肉初心者さんにおすすめな種類はなんだろう?おすすめ多肉植物10選!】をご紹介していきますのでお楽しみに!
多肉植物イベントレポについてもあわせてご覧ください。

お気に入りの多肉植物をお迎えしよう!多肉植物の選び方は?

みずみずしく張りのある苗を選ぶようにします。
苗が傷つかない程度にたさしく触ってみると張りのあるものを選びます。
次のような状態のものには気をつけて選びましょう。
- シワシワしている
- ブヨブヨとして半透明でジュレている
- 土と苗がグラグラしているもの
- 形が悪く徒長している
- 徒長とは、日光不足が原因で葉と葉の間が空き茎が間延びしている状態

多肉植物の春秋型、夏型、冬型についての解説

多肉植物はざっくり春と秋が生育期の「春秋型」、夏が生育期の「夏型」、冬が生育期の「冬型」の3つに分類することができます。
お迎えした可愛い多肉植物が、何型か把握しておくとより可愛さを保つことができます。
春秋型
春と秋に生長して、夏と冬のあいだは休眠します。
多肉初心者さんに育てやすい人気の品種がおおいです。
真夏や真冬は、苗の顔色をみながら水やりを控えるなど調整をしてあげます。
風通しと日当たりの良い場所で管理することで元気よく育ちます!
夏型
夏型の多肉植物は、夏に生育旺盛になりますが、極度の高温多湿や真夏の直射日光は避けてあげます。
せっかくお迎えした多肉植物が、葉焼けでダメになってしまわぬよう苗の状態や環境チェックをしてあげましょう。
真冬は室内管理をし、水やりは控えめにすることで可愛さを維持できます。
冬型
5度前後の環境でも良く育つのが冬型の多肉植物です。
寒さには強いですが、霜が降りるほどの寒さは苦手です。
気温が5度を下回るときは、室内で管理してあげます。明るい場所に置いてあげると可愛さを維持できます。

多肉植物の育て方の基本

毎日の水やりが必要な植物とは異なり、多肉植物は肉厚な葉に自ら水分をため込むことができます。
育てる環境が多肉植物にとって心地の良い環境であれば、多肉初心者さんでも比較的簡単に育てることができます。
ここでは多肉植物の基本的な管理方法をご紹介していきます。
水やりの基本を知る
多肉植物の水やりにはさまざまな考えがありますが、実際に可愛さを維持しながら育てている水やり方法があります。
次のようなことを意識して水やりをしましょう。
- 苗の状態をチェックし、シワシワになっているか
- 土は乾いているか
- 風通しが良いか
これらの条件が揃っているときに、たっぷりと水やりをしてあげることで、水に含まれている酸素も吸い込み元気に育ちます。
風通しがしっかりあれば水やりをする時間帯はいつでも可能です。
夏場の猛暑日だけは、昼間は暑さが増し無風続きであると土が蒸れやすくなりますので、夕方に水やりをしてあげます。
多肉植物の土は何でも良い?
多肉植物は非常に丈夫で育てやすい植物ですが、根が蒸れてしまうことを苦手とします。
多肉初心者さんは、水はけの良い多肉植物用の専用土を使うことをおすすめします。
また市販の園芸用土に赤玉土や鹿沼土、川砂などを配合したもので育てる多肉植物愛好家さんもいます。
多肉植物にとって風通しは1番の条件
多肉植物にとって必要な条件は次の3つです。
- 日光
- 水
- 風通し
この3つの条件がつねに維持できていると多肉植物は可愛いフォルムを保ったまま育ちます。
なかでも風通しがない環境であると、多肉植物をダメにしてしまう確率がぐんとあがります。
そのため風通しがあまりにも無い場合は、サーキュレーターなどで風をおくってあげることでよりイキイキと育ちます。
風通しが良い事で蒸れを防ぎ、病気や害虫が発生しにくくなります。
多肉植物を置く場所は?ダイニングテーブルに飾ってもOK?
ぷっくり可愛い多肉植物は寄せ植えで購入すると可愛さのあまりリビングのインテリアに飾って観賞を楽しみたくなります。
しかし先述にある通り、多肉植物は日光、水、風通しの3つの条件が揃うことで可愛さを維持させることができます。
そのため多肉植物を置く場所は、室内ではなく室外へおいてあげます。
霜が降りるほどの寒い場所や、真夏の直射日光の当たるときには対策が必須ですが、基本は室外が適しています。
おすすめ多肉植物10選をご紹介

多種多様なフォルムで奥深い多肉植物!多肉初心者さんがより詳しくなれる多肉植物10選をご紹介していきます。
エケベリア
バラの花のような美しいロゼット状の見た目が特徴です。
秋に紅葉する種類が多いのもエケベリアが人気であるポイントです。
多肉植物の寄せ植えには必ずと言ってよいほど使われる主役級の品種です。
セダム

日本ではマンネングサと呼ばれることもあります。
広範囲に群生する種類や、茎がぐんぐんと伸びていくものなど、さまざまです。
寄せ植えの脇役として使われたり、地植えで楽しむ多肉植物愛好家さんもいます。
グリーンネックレス
霜に当たっても冬越しが可能な、寒さにつよい丈夫な種類です。
増やすことも容易で、下へ垂れて育つためハンギングにいれて育てるとグリーンネックレスの魅力は引き立ちます。
なかでも、葉が斑入りのグリーンネックレスや、葉がイルカの形状をしたドルフィンネックレスがおすすめです。
クラッスラ

独特な形状をした品種が多く、葉が等のように縦に高く伸びる個性的な品種です。
「十字星」「星の王子」など、名前に星がつく品種が、多肉植物愛好家さんからも愛されています。
パキフィツム
ぷっくりした葉がとっても可愛く、こちらも多くの多肉植物愛好家さんから愛されている品種です。
じっくり観察してみると、粉を吹いたような葉の表面も魅力的です。触れてしまうと粉が取れてしまうため管理する際に気をつけます。
「月美人」「桃美人」など名前に美人がついていて愛着心が増します。
グラプトペタルム
日本の環境に適した品種が多く、環境によっては地植えで群生させて楽しむことができます。
また葉挿しなどで簡単に増やせるため寄せ植えにも適しています。
さらにグラプトペタルムは暑さや寒さに強いため、多肉初心者さんでも扱いやすいです。
この品種は専門店でなくてもホームセンターの園芸コーナーでも気軽に購入できます。
カランコエ
様々ありますが、そのなかでも「月兎耳」など葉に産毛が生えている品種がとくに人気です。
ハオルチア
ハオルチアは、「窓」と呼ばれる透明な部分が丸い葉っぱの先端にある「軟葉系」と、硬く鋭い葉っぱがついた「硬葉系」の2種類に大きく分けることができます。
なかには価値の高い品種もあり、葉の美しさは多肉植物のなかでも異色を放ちます。
黒法師

黒法師は、茎立ちし枝分かれして大きく育つ品種です。黒い葉や、色鮮やかな赤系の葉のものもあります。
斑入りの黒法師の美しさも人気が高い品種です。
他の多肉植物と比べても存在感があるため寄せ植えで使うと際立ちます。
センペルビウム
センペルビウムは、春秋型ですが寒さにも強く、冬の屋外でも育てることができます。
「巻絹」という品種をはじめ、白い毛で覆われた種類が人気で、ランナーを伸ばして増えていきます。

お気に入りの多肉植物を探してみよう

ここでご紹介した多肉植物の種類以外にもまだまだたくさんの種類があります。
多肉植物の楽しみ方には以下のようなものがあります。
- 購入する際の苗選び(多肉狩り)
- 購入してからの鉢と土選び
- 苗の鉢植え作業
- 葉挿しで多肉植物を増やす
- 増やした苗や、お気に入りの苗を使った寄せ植え
- 多肉植物の環境づくり
知れば知るほど魅力の再発見がある多肉植物。
これからの季節、春は多肉植物が元気よく育つ生育期になるため、先ほどあげた多肉植物の楽しみに触れたくさん癒されてみましょう。